初めて浴衣を着て、お祭りや花火大会を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか?
まずは、浴衣を買うところから、迷っていませんか? サイズの選び方から、素材の種類などわからないことばかりかもしれません。
ここでは、初めて浴衣を買う方への参考になる情報を紹介します。
目次
初めての浴衣の選び方では、まずはサイズを把握することが大切
浴衣は、サイズ選びが難しいように思うかもしれませんが、既製品の場合は、洋服のSMLと同じように、分けられていますが、浴衣は身長を中心にサイズが分類されています。
バストやヒップは着付けで調整できるのですが、丈は、ご自分の身長に合った範囲のものを選ばないと、おはしょおりが長すぎたり、短すぎたりと、見た目がよくないないので、注意が必要です。
サイズで見ておくべきポイントは2つ!
ピッタリサイズの浴衣を選ぶためには、身丈(みたけ)と裄丈(ゆきたけ)の寸法がポイントになりますので、失敗しないためには、まずはご自身で計っておくことをおすすめします。
●身丈の計り方
直立し、首の後ろのぐりぐりから、 かかとのくるぶしまでが身丈となりますが、実際の購入では、ご自身の身長の範囲で選ぶことになります。
●裄丈の計り方
首の後ろのぐりぐりから、肩に沿って、手首のぐりぐりのところまで図ります。このとき、腕は45度にくらいにします。
販売されている浴衣のサイズ表示の例と選び方の目安
専門店では、小柄な方から身長の高い方のための、サイズバリエーションがありますが、一番多くみられるのは、平均的な身長を対象にしたフリーサイズです。
色や柄が豊富にそろっているのが、このフリーサイズなんです。
フリーサイズの許容範囲は
フリーサイズの平均的な身長とは、だいたい、155cm~170cmの方を対象にしています。洋服で例えると、9号~11号にあたります。
サイズの表記は、以下のようになっていることが多いようです。
●身丈(みたけ):163~165cm
●裄丈(ゆきたけ):67~68cm
● 身丈のチェックポイント
身長+-10cm程ならば、おはしょおりを調節して着こなすことができます。
● 裄丈のチェックポイント
腕の長さは、案外と個人差があるものですが、浴衣の場合は、手のぐりぐりより袖口が短くなっても、それほど不自然ではありませんから、あまり神経質にならなくても良いですよ。
その他のサイズ
店舗にもよりますが、このようなサイズ分けがされていることもあります。
S(スモール) 小柄な方向け 身丈: 152cm
F(フリー) 標準 身丈: 165cm
TL(トール) 背の高い方向け 身丈: 170cm
2L ふくよかな方向け 身丈: 168cm
浴衣のサイズ選びのポイント
・基本は、身丈は身長の+-10cmの範囲で選ぶ
・裄丈が極端に短い場合は、1サイズ上を選び、丈が長くなった分はおはしょおりで調節する
・極端に裄丈が長い場合は、1サイズ下を選ぶ(身丈が、足のくるぶしより上になっても浴衣の場合は大丈夫)
初めて浴衣を選ぶ場合、素材はどんなものを選んだらいいのか?
私が初めて浴衣を着た時に感じたのは、案外暑い! ということでした。
少なくとも2か所は紐で縛り付けているし、帯も締め付けてるし、透けないように肌着も付けているし、見た目以上に暑いんですよね。そこで少しでも涼しく快適に着られる浴衣の素材としておすすめするのが、綿麻とポリエステル素材です。
●綿麻
夏物の着物地といえば麻が代表的ですが、少々高額で、手入れも大変です。綿と麻の混紡ならば汗の吸い取りもいいですし、おすすめです。金額は麻と綿の比率によっても違ってきますが、浴衣単品ならば5,000円前後からあります。
●ポリエステル
発色がよくて、速乾性があり、肌触りもいいということで、ポリエステル素材の浴衣も人気です。
ただし、ポリエステル素材はピンキリともいえます。中にはペラペラで、着崩れをしてしまうのもあるめ、浴衣生地として選ぶなら、東レのセオアルファや帝人のカルキュロがおすすめです。どちらも浴衣セットで、15,000円前後からあります。
初めて買う浴衣セットのおすすめの選び方
浴衣セットというと、大抵浴衣と帯と履物の3点セットをさします。
洋服とはちょっと感覚が違う、浴衣の色合わせは、初心者には、難しいと感じてしまうかもしれませんね。浴衣&帯は、あらかじめコーディネイトされているので、イメージが作りやすいし、下駄などもセットになっているので、単品で揃えるより手軽に利用できます。
初心者には作り帯セットがおすすめ
初めて浴衣を選ばれるのなら、着付けも初めてなのではないでしょうか? 美容院でも着付けしてもらえますけれど、もしご自分で着るならば、難点は帯結びです。一生懸命結んでいる間に着崩れてしまうことも。
そんな心配があるんでしたら、ウエストに帯を巻いて、結び部分を差し込むだけの、作り帯(付け帯)がおすすめです。単品でも販売していますし、浴衣セットの中にもあらかじめ結び帯が入っているものもあります。
作り帯の使い方はこちらを参考にしてください
Check⇒正しい浴衣の着付け方と帯の結び方
上下別々に着付けするセパレート浴衣
さらに、もっと簡単に浴衣を着たいという方には、洋服を着る感覚で着付けできる、セパレートタイプの浴衣もチェックしてみてください。
着崩れも軽減できますし、着け帯とセットにすれば、1人でも楽々浴衣が着られちゃいます。もちろん見た目には、ふつうの浴衣と変わりありません。
さいごに
初めて浴衣を選ぶための、情報は参考になりましたでしょうか?
浴衣本体以外にも、肌着などの着付け小物や、バッグなど、揃えるものがまだあるので、トータル金額は上がりますね。浴衣セットも5000円以下から数万まであります。ご予算に応じて選んでください。
今年のみのイベントとして浴衣をお求めになるのなら、デザイン重視のお安い物でも十分楽しめますし、今後も浴衣を楽しむのでしたら、やはり良い素材をおすすめします。
素敵な浴衣で、夏のお祭りや夕涼みなど、どうぞお楽しみくださいね。
浴衣の着付けに必要なものの情報はこちらを参考にしてください
Check⇒浴衣の着付けに必要なものと着崩れしない正しい着方